発達障害とは

発達障害とは、脳の機能発達に関連する障害のことを指します。この障害は、コミュニケーションや学業、日常生活において困難を引き起こすことがありますが、主に幼少期に見られることが多いです。代表的な種類には、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)が含まれます。これらの発達障害は境界があいまいで、しばしば重なり合うこともあります。それぞれの特徴については以下の通りです。

自閉スペクトラム症(ASD)

これまで「広汎性発達障害」と呼ばれていたものについてお話しします。この障害では、コミュニケーションにおいて異常が見られることがあります(周囲に興味を示さない、アイコンタクトが苦手など)、また、特定の興味に強く執着する傾向があります(限られたものにのみ関心を持つ)、さらに特定の行動を繰り返すことも特徴です。言葉の発達が遅れている場合は自閉性障害とされ、遅れがない場合はアスペルガー障害と分類されていました。しかし現在では、これらはまとめて自閉スペクトラム症(ASD)として診断されています。発症の原因はまだ明確にはわかっていませんが、遺伝的な要因が影響している可能性があると言われています。

ASDの有病率は1~2%で、男女比は約4:1とされ、特に男の子に多く見られるという報告があります。適切な支援を受けるためには、早期発見が重要とされており、多くの場合、1歳半頃からASDの特徴が現れることが多いです。

このような方はご相談ください

  • 他人との関りを持ちたがらない
    (視線を合わせようとしない、他の人が指を差した方向を見ようとしない 等)
  • 人の気持ちを理解しようとしない
  • 言葉が遅れている、話したがらない
  • 同じ遊びを飽きずにいつも繰り返している
  • 体を揺らす、手を回す等、帯同行動が目立つ
  • 好き嫌いが激しい
  • 感覚が過敏、もしくは鈍感(感覚異常) など

注意欠如・多動症(ADHD)

注意欠如・多動症(ADHD)は、注意力の欠如や多動性、衝動性が見られ、社会生活に影響を及ぼす状態です。学童期の有病率は約5%で、男女比は2:1と男子が多い傾向があります。発症の原因はまだ明確にはわかっていませんが、先天的な脳機能の異常が関与している可能性があると考えられています。

主な症状としては、不注意が目立ち、忘れ物やケアレスミスが多く見られます。また、興味のないことに対しては集中が難しく、整理整頓ができなかったり、物事を途中で投げ出すこともあります。多動性や衝動性の行動としては、じっとしていられず手足を動かしたり、席を立って歩き回ったり、順番を待てなかったり、人の話が終わる前に話し始めることが挙げられます。なお、多動性や衝動性は成長とともに改善されることが多いです。

学習障害

知能は正常ですが、特定の学習(読み書きや計算など)において困難を抱えているため、年齢に見合ったレベルに達しておらず、成績が低い場合に学習障害と診断されます。学習障害の一例として、文字を正しく読むことができない読字障害があります。その他にも、文字を書くことが難しい、または書いても間違いが多い書字障害や、簡単な計算や習得した算数の応用が難しい算数障害などがあります。